IT業界では独立するエンジニアが増えている?その現状と理由

IT業界では独立してフリーランスとして活躍するエンジニアが近年になって増加しています。その背景にはIT業界だけでなく、日本の社会全体の現状が深く関わっているのです。

まず筆頭に挙げられるのがテレワーク・リモートワークの推進・増加です。新型コロナウイルスの流行がこの流れを一気に進めましたが、とくにIT業界はテレワークとの相性が良いことで進みやすかった面があります。
これまで出社し、スタッフ同士が対面して話し合いながら進めていた仕事が、オンライン会議などを使用してそれぞれが離れた場所にいながら進めていくようになりました。そうなると会社に勤務しているスタッフとフリーランスの区別がほとんどなくなります。会社に出社する必要もなく、そのメリットもなくなるなら社員として働く必要もない、独立して働いたほうが自由がきいてよいと考えるエンジニアが増えたとされています。

一方企業の側としてもテレワーク・リモートワークで作業を進めていくならわざわざエンジニアを正社員として抱える必要性が薄くなります。そうなるとフリーランスを案件・プロジェクトごとに雇うケースが増えます。その結果フリーランス向けの案件が増え、独立したフリーランスが活躍しやすい環境になっていくわけです。

加えてこれまでITやエンジニアに縁がなかった業種でIT化が進められていくことでそうした分野でエンジニアの需要が増えています。この場合も常駐のスタッフではなくフリーランスで雇ったほうが安上がりなため、フリーランス向けの案件が多くなる理由です。こうした社会環境の変化からフリーランスで活躍できる場が増えた事情が現在の状況と深く関わっています。